カルトナージュで布箱を作るのに、入手困難な特殊な道具はありません。ほとんどが、既に家にあるもの、100円ショップや文房具店で手に入るものばかりです。
カルトナージュに挑戦してみたいと考えている方の為に、必要な道具と選ぶポイントをまとめてみました。
カルトナージュの基本的な道具
それでは、まず、カルトナージュの基本的な道具と用途を確認していきましょう。
1. 定規
厚紙の製図や布のサイズを測るのに使います。
当然の事かもしれませんが、小さな箱を作る時は小さな定規、大きな箱を作るときは大きな定規が使いやすいです。
2. シャープペン
製図をする際に使います。鉛筆よりも細い線が書けるのでシャープペンの方が好ましいです。
シャープペンの芯は、0.5mmでも十分ですが、カルトナージュを極めていくと1mmのずれが大きく感じる事もあるので、そのうち0.3mmのシャープペンが欲しくなる事があります。(私がそうでした^^;)
3. カッター
厚紙を切るのに使います。一般的なサイズの工作用カッターでも大丈夫ですが、大きいカッターの方が、2mmの厚紙を安定して切りやすいです。
カルトナージュにハマった方には、裁断機がおすすめです。
カルトナージュで2mm厚紙を簡単にカット出来る裁断機!ディスクカッターのレビュー
4. はさみ
はさみは、長持ちさせるためにも、用途を使い分けるようにして下さい。
紙きりばさみ:ケント紙を切る時に使う。(カッターで切っても構いません。)
布きりばさみ:布を裁断する時に使う。いわゆる裁ちバサミ。
先の細い小さな布切り用のはさみ:細かい部分の布を切るために、ひとつあると非常に便利。
5. 水ばりテープ
水張りテープとは、切手の様に裏側に水をつけると接着できる紙テープで、文房具屋さんや画材屋さんで購入できます。いろんな色と幅のものがありますが、無難に白、2.5cm〜4cm幅のタイプで良いと思います。
小さな小箱を作る時はなくても構いませんが、大きな箱を制作する際は、箱の強度を上げるためにも必要です。
カルトナージュで箱を作るときの水ばりテープの使い方
6. ボンド
速乾用ではなく、普通のタイプを選ぶようにしてください。
速くくっついては、ちょっと困るぜ…なんてシチュエーションが意外に出てきます。
少量の水を混ぜて、紙に布を貼ったりする時に使います。
薄め方と塗り方のコツは、こちらから。
7. ふで
ボンドを厚紙につける際に使用します。はけでも構いませんが、硬めの筆を使ってください。柔らかいタイプだと、へにょ〜っとなってボンドを塗りにくいです。
間違っても、手で塗ればいいじゃん!という発想は持たないように。作っているうちに布が汚れて、あとで後悔します。
スポンジを使うのもおすすめです。
カルトナージュのボンド塗りはスポンジが一番いいかも…?
8. へら
厚紙に布を貼付ける時など、エッジをきかせるため、手では届かない隅の部分をしっかり抑えるために使います。手元になければ、定規やインクのでなくなったボールペーンの先、竹串などで代用できない事もないですが、あまりおすすめはしません。
どれも図工や家庭科の時間に使ったことのあるものですよね。
水ばりテープは、あまり馴染みがないかもしれませんが、お店の人に聞けば大丈夫です^^b
これまでに、いろいろなタイプの道具使ってみましたが、使いやすいものもあればそうでないものもありました。実際に使っていて、特に便利だな〜と感じたものをまとめてみます。よかったら、道具選びの参考にしてみて下さい。
定規は上下・左右・中央部分で測れるタイプが重宝します
大きな箱を作る時は、透明グリーンに黒い線の50cm定規。小さな箱を作る時は、透明にブルーのメモリの15cm定規。前者は手芸用品店で結構いい値段だけど、後者はなんと100円ショップで購入しました。
共通しているのは、定規の上下左右中央を駆使して製図できること。
それが何を意味するかというと、1本線を引けば、その線に中央のメモリを合わせるだけで、容易に平行な線を引けるからとても楽チン。カルトナージュは、製図の時の平行な線や直角の線が仕上がりに影響するので、とにかく便利なんです。だから、直角定規も結構便利です。その他の定規は、あまり使用していないのが現状です。
丸型ボックスを作る時はサークルカッターがあるとかなり便利
はさみとカッターも様々なタイプがあります。はさみは、前にも述べたように、紙用と布用で使い分けることはもちろん、先の細い手芸はさみがあると便利です。
カッターの大きさやタイプには、さほどこだわっていません。切りにくく感じたら、こまめに刃を替えたり、違うタイプのカッターを使ってみたりする程度です。
でも、サークルカッターの購入で、丸型小箱への情熱が激変しました!!
なぜかというと、きれいな丸型が簡単にカットできるのです。
2mmの厚紙をカッターで丸く切っていくのは至難の業で、難しいどころか相当な時間もかかって正直苦手でした。でも、このサークルカッターは、赤い持ち手の部分を握って、蛇口をまわすように回転させると、直径3cm〜26cmのきれいな丸がカットできるのです。
上手にカット出来るまでには、何度か練習が必要でしたが、コンパスで円の下書きをする必要もないので、心から買ってよかったと思える道具です。
レビュー記事はこちら:
カルトナージュの幅を広げる便利なアイテム:円切りカッター C-3000GPのレビュー
ケント紙の円切りに!OLFAのコンパスカッターレビュー
初めてのカルトナージュはねんど用へらで十分
手芸用や工作用のへらが家になければ、100円ショップにある子ども向けのねんど用へらを試してみて下さい。
4本セットで先っぽの形も豊富なので、結構活躍してくれますよ。
最近のお気に入りは、写真一番右のモデラーとよばれるものです。フィット感に優れているため、特に丸型の側面がキレイに仕上がります。
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サークルカッター C-3000GP |
モデラー DZ-413 | グレー厚紙 2mm厚 (55x40cm) 5枚入 |
カルトナージュ 基本セット |
いかがでしたか?少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
次回からは、はじめてのカルトナージュにぴったりな小箱の作り方をUPします。
工程ごとに分けて、解説していく予定です。お楽しみに☆
それでは、また☆

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