カルトナージュに挑戦してみたいけど、何からどう始めていいのかよく分からなくて…という方のために、布箱づくりの基本を4回に分けて詳しく解説していきます。
制作課題は、小物入れにピッタリな、ふたと箱が一体型になったシンプルな長方形ボックスです。
全体の制作時間は、だいたい2〜3時間くらいで、工程ごとに分けて説明していきます。
まずは、カルトナージュに必要な材料と道具、設計の考え方を見ていきましょう。
カルトナージュに必要な材料と道具
ー材料ー
・2mmの厚紙
文房具店、画材屋にあり、大抵1枚40cm×50cmのサイズで売っています。
1枚あれば十分です。
・ケント紙
つるっとした質感の少し厚みのある紙です。
画用紙でも代用可能ですが、ボンドの水分がしみ込みやすく、多少作りにくいです。
・布
外側と内側で2つの柄を使う場合、カットクロスを2種類用意します。
素材は、リネンやコットンが作りやすく、慣れるまでは、薄い生地は避けた方がいいと思います。
外側・内側の他、ふたや底など柄を変えたい場合は、その分用意してください。
※ここでいうカットクロスとは、手芸店や100円ショップで、大抵50×50cmや50cm×35cmのサイズで売られているものことです。
ー道具ー
・定規
・シャープペン
・カッター
・はさみ(工作用はさみ、裁ちバサミ、先の細い小さなはさみ)
・ボンド(速乾用ではないもの)
・ふで(硬めのもの)
・へら
小さな箱なので、水ばりテープはなくても大丈夫です。
道具については、カルトナージュに必要な道具と選び方のポイントで詳しく説明していますので、よければ参考にして下さい。
それでは、カルトナージュの基本的な設計の考え方を理解していきましょう。
今回は、たて60mm×よこ100mm×高さ30mmくらいの小箱をつくります。
カルトナージュは2mm厚紙の厚みを考慮して設計しよう
まずは、底の寸法たて60mm・よこ100mmをベースにします。
高さ30mmの長辺の側面 (赤色)を加えます。
2つの長辺の側面を底に接着すると、厚紙の厚みが2mmあるため、短辺の側面(青色)と底の接着面が、底のたて60mmの寸法より短くなります。つまり、短辺の寸法は、底のたて−厚紙の厚み2枚分=60mm−(2mm+2mm)=56mmになります。
※他にも、底の厚紙の厚み2mmの部分を各側面につけていく作り方もありますが、今回は割愛します。
各寸法の厚紙を、2枚ずつ用意します。
箱の底:60mm×100mm(ひとつはふた用)
長辺の側面:30mm×100mm
短辺の側面:30mm×56mm
カルトナージュを始めると、1mmが大きく感じるようになります。
「たて60mm×よこ100mm×高さ30mmくらいの箱」の寸法で設計しても、実際には、底とふたの厚紙の厚さが加るし、箱の仕上がり寸法は、使用する布の厚みによってミリ単位で変化します。
箱の明確な使用目的がある際は、この事をふまえて外寸や内寸に注意してください。
前置きはここまで。次回はいよいよ制作に取りかかります^o^/
厚紙をカットして一から作れるカルトナージュですが、カット済の厚紙が入ったカルトナージュキットもあるので、もっと手軽に楽しむことも出来ます。
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スクエアボックス (2個入) |
長方形ボックス | 角型アンティーク 大 | ブック型B5サイズ |
次のステップへはこちらから
vol.1 カルトナージュに必要な材料と道具、設計の考え方
vol.2 作業の大まかな流れと箱の組み立て(STEP1〜3)
vol.3 箱の外側と底の布を貼る(STEP4〜7)
vol.4 ふたを作り、内側に布を貼って完成(STEP8〜12)
vol.5 ふたの応用編

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